ベンダーSEから社内SEに転職した理由

私は新卒で前の会社に就職してから、約11年間ベンダーSEとしてシステム開発に携わってきました。

大きいプロジェクトとしては、開発期間に約2年を費やすものもあり、
 ・仕様変更に振り回される
 ・設計ミスが多い
 ・中国で製造したプログラムの品質が悪い
などが原因で炎上したプロジェクトもいくつか経験し、遅くまでの残業や休日出勤で乗り切ってきました。

また、本番稼働後も日中処理・夜間処理を問わず、毎日トラブルが頻発するといったこともあり、その度に胃を痛めながらリカバリーをしたものでした。
(休日や夜間に呼び出されることもしばしば)

これらのことは、SEとしての経験としては非常に糧になったと感じており、次回プロジェクトで同じ失敗をしないように、いろいろと工夫したものでした。

ですが、開発するシステムの要件は年々複雑かつ高度になり、その上納期は短縮傾向にある状況下では、どんな工夫をしても、炎上せずにプロジェクトを遂行することは、ほぼ理想論に近くなってきたのではないかと思います。

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このため、ベンダーSEとして定年まで仕事をすると仮定したときに、健康・家庭・私生活を犠牲にする生活が続くことを想像し、先行きが不安でいっぱいになりました。

もちろん、SEは私にとってやりがいのある仕事でしたので、システムに携われる仕事として、社内SEに転職することに決めました。

今では、残業しても19時程度に帰宅でき、休日も呼び出される恐怖もなくしっかり休めていますので、かつてに比べれば人間らしい生活ができているのではないかと思います。

とはいえ、私の場合は、年収が約50万円程度下がりましたので、どちらを優先するかは、人それぞれの価値観によるでしょうね。
※ちなみに、役職は主任から課長代理に上がりましたが(苦笑)
※あと、社内SEでもシステム運用担当だと、トラブルで休日呼び出されることはあります。なので、面接などの機会に、何の担当になるのかを念の為 ご確認された方が良いでしょう。






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社内システム部門の立場

楽天やYahoo!JAPAN、ソフトバンクなどの一部の先進的な企業を除き、殆どの企業の社内システム部門は社内での立場が弱いものです。

このことは、私がベンダーSEだった頃に担当した顧客企業全てに当てはまり、かつ社内SEに転職した現在は身を持って感じているところです。

原因としては、下記のようなことが挙げられます。

・コスト部門である
・経営層が情報システムに疎く、情報システム部を重要視していない
・情報システム部員が、業務部門の実務に疎く、また協力的でない
・情報システム部が主体的にITを活用した業務改善に取り組まない
 (または、自ら改善案を提案しない)
・システム運用の苦労が他部門に理解されず、正常に動かして当たり前という考え方が根強い


このため、ベンダーSEの頃は、売上・利益を確保するために経営層や上司からプレッシャーをかけられていましたが、現在ではそれは無く、むしろ営業部門に対してノルマ達成などの厳しいプレッシャーがかけられています。

つまり、社内での立場の強さとプレッシャーは常にセットだということになります。

社内SEとなった現在は、他部門からあまり重要視されていない反面、プレッシャーからも解放され、毎日のびのびと仕事ができています。
(運用担当の人達は別ですが・・・)

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技術者として優秀かつ意識が高い人ほど、「仕事の成果をきちんと評価してほしい!」というように考えるでしょうが、恐らく社内SEという仕事には不向きかと思われます。

逆に、評価されることは二の次と考え、精神的にゆとりのある中で積極的に業務部門の実務を理解し、改善活動に取り組む意欲のある人には向いていると言えます。

これらのことを、私は入社してから行っていますが、評価に直結しなくても業務部門の人達から感謝されることはしばしばあります。
それだけでも、仕事が楽しいと思いますし、やりがいも感じています

ちょっと取りとめのない話になってしまいましたが、社内SEへの転職をお考えの方は、とりあえず下記のことを念頭に置き、その上で慎重に転職をご検討下さい。

『社内システム部門は社内での立場が弱く、かつ社内SEは評価されにくい職業である』

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転職前の会社

転職前の会社は、中小下請IT企業のご他聞に漏れず、ブラック度が高い会社でした。

例えば、以下のような点がブラック気味でした。

①有休を取得すると評価が下がる ※違法

ちなみに、部下に有休を取らせないリーダーほど、評価が上がります。


②休日に研修があり、かつ給料が出ない ※違法

「自主参加」という名目のため給料は出さないというのが会社側の言い分ですが、研修を欠席すると評価が下がります。
これは実質的に「強制参加」を意味することになり、給料を出さないのは違法です。


③リストラがあったことを認めない

過去に追い出し部屋で社員を追い込み、大量に社員を辞めさせましたが、「リストラは一度もやったことがない」と社内外に公言しています。


④試用期間中の新人に残業時間をつけさせない

18時キッカリに、全新人に退勤打刻をさせます。
なので、入社3ヶ月間は、退社時刻が終電間際になったとしても残業時間はゼロです。
何でも、「能力が不足してるから時間がかかっている」「自習のために残っている」という扱いにしているんだとか。


⑤パスポート代が出ない

オフショア開発で中国に出張する際、パスポート取得は自己負担でした。
おかげで、嫁にありえないほど怒られました。


⑥一度もやったことがない事業がホームページに記載されている

セミナー開催とか。


⑦パワハラが横行している

自社だろうが客先だろうが、部下の罵倒は当たり前。


⑧年俸交渉が無い

契約書に書かれた金額で、強制的にサインさせられます。(しかも安い!


⑨イエスマンだらけ (特に課長以上)

都合が悪くなると、役員クラスですら平気で部下に責任をなすりつけます。


⑩平社員⇒主任に昇格しても役職手当が3,000円しか付かない


当然、3,000円に見合わないレベルの売上責任・利益責任を課せられます。

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もっとひどい会社で働いている方もいらっしゃると思いますが、下請・孫請のITベンダーは大体似たり寄ったりではないでしょうか。

仕事自体は結構やりがいはありましたが、正直それ以外のところでやる気をどんどん削られていきました。

今までベンダーSEとしてしか勤めてこなかったので、世の会社はどこもこんな感じなのかと思っていました。
しかし、社内SEに転職してから、同じSEなのにここまで違うのかと驚き、ITベンダーがいかにブラックな業界なのか思い知らされました。

例えば、今の会社で驚いた代表的な出来事として、昼休憩に行って早めに戻って着席したら、「1時間休まないとダメだろう」と注意されました。(笑)

こんなことは、ベンダーSEだったら考えられません。
むしろ、休憩するヒマがあったら仕事しろって感じでしたので。

ちなみに、私が働いていた会社の社名は明かせませんが、興味のある方は下記のローマ字をひらがなにして、ググってみて下さい。
 「tyuusyounohoshi」
 「magoukenohoshi」


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プロフィール

Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

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