RPAの効果誇張が噴飯ものな件

RPAが日本で流行して1~2年が経過し、様々な導入事例が紹介されるようになってきました。

また、色んな企業が「ワイのとこはこんなに効果あったで!(ドヤ)」みたいなことを公開するようになり、RPA市場は最盛期を迎えていると言ってもいいかもしれません。

しかし、ここでちょっと冷や水を浴びせてみましょう。
先日の記事でもちょっと触れましたが、RPAによる工数削減効果は、私は誇張されていると見ています。

例えばこれ。

「西濃運輸がRPA導入、月間約1万1000分相当をロボット化」
https://it.impressbm.co.jp/articles/-/14817

何か違和感を感じませんか?
そうです。

なぜ単位が「分」なんでしょう?
試しに、時間に直してみます。

11,000分 ÷ 60分 ≒ 183時間

IT専門のニュースサイトで取り上げられているのに、たった1人月強しか削減されていないことが分かります。

要するに、「タウリン1000mg配合!」ってこと。
実体はたった1gしか含まれていないことになるのですが、消費者に滅茶苦茶大量に含まれていると錯覚させるために、わざと単位を小さいものにして表記する手法と同じです。

ちなみに、この手法で私の自作RPAの削減時間を誇張してみます。

月300時間 × 60分 = 18,000分

うおおぉ、何かスゲェ!

と言うか西濃運輸さん、私のお手製RPAに負けとるじゃないですか。(笑)
ニュースにするのがちょっと早かったのかもなぁ・・・


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他にはコレ。

「20種類のRPA導入により8,000時間分の事務処理作業を削減」
http://rpa-technologies.com/about/

この記事の中で登場する年間で8,000時間(1日8時間で計算すると、約1,000人日)分の事務処理作業削減に成功。」という記述に違和感があります。
※尚、三菱東京UFJ銀行が2年間の運用で達成した数字だそうです。

なぜ年換算で記述してあるのか。

やはりここも数字を多く見せるためでしょう。
少なく見せるために日換算する、そして多く見せるために年換算する、という手法も、人間の心理を利用したメジャーなやり方です。

月換算だと約667時間ですから、1人月=160時間とすると削減効果はせいぜい4人月強。
まぁ、年収500万円の人が4人削減されるとすると年間2000万円ほどのコストダウンになっているわけですが、この環境を作り上げるのにどれだけの初期投資をしたのか、そして年額いくら払い続けるのかが気になるところです。

ちなみに、私が作った自作RPAの月間削減時間300時間をこの手法で誇張してみます。

300時間 × 12ヶ月 = 3,600時間

うおおぉ、何かスゲェ!

ちなみに、私のお手製RPAは提供を始めてまだ半年で、UFJが2年間で達成した8,000時間の45%の効果が出ていることになります。
さてさて、あと1年半後には何時間になってることやら。


こんな感じで、実際には言うほど大したことはない効果を、見ている人に心理的に錯覚させるように記述されていることがあるので、要注意です。
何かの数字を比較するときには、「必ず単位を合わせること」「小さい単位に換算してみる」というのが効果的で、判断が誤りにくくなります。
また、これらのRPA削減効果に関する数字は、集計を担当したであろう情報システム部門が多めに算出しているケースも考えられるので、2割減ぐらいに見ておいた方が安全でしょう。

ちなみに、自作RPAの月間300時間という数字は、少なめに算出しました。
どの企業もそうだと思いますが、月ごとに繁忙の時期が異なり、それによって処理件数も異なるものです。
平均をとってみようかとも思いましたが、「最低でも毎月これぐらいは削減されてますよ」という見せ方の方が信頼性の高い数字になるので、敢えて処理件数が一番少ない月に合わせて計算しました。

なので、繁忙月だと300時間を軽く超えることもあるでしょうが、自作RPAは効果を誇張する必要が無いので、そんなことはどうでもいいです。
(しつこいようですが、元がタダなので)

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プロフィール

Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

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