システムアーキテクトなどの論文試験の苦手意識を払拭する

情報処理試験には、ご存知の通り論文系の試験が存在します。
 ・システムアーキテクト
 ・プロジェクトマネージャ
 ・ITストラテジスト
 ・システム監査技術者

論文系試験は、2時間以内に約2000~3000字の小論文を書き上げなければなりません。
この2時間には、当然問題文を正しく理解し、論文構成を組み立てる時間も含まれています。

このためか、特に理系出身のSEは、論文系試験を苦手としている人が少なくありません。

ですが、理系出身の私でも上記試験のうち3つを一発合格できていますので、特に苦手意識を持つ必要はありません。
まずは、苦手意識を払拭するために、いくつかの先入観を取り払っていきたいと思います。


1.理系出身のSEは不利?

仮に文系出身の人でも、普段の仕事で長文の文章を書き続けている人でない限り、特に有利ということはありません。
SEでそんな仕事をしている人はほぼいないので、文系出身者が有利ということは有り得ません。

逆に、論文に求められるのは論理性なので、かえって理系出身者の方が有利なんじゃないか?と思っているぐらいです。


2.格調高い文章を書かなければならない?

普段、上司やユーザーに報告する際には、できるだけ分かり易くまとめることを意識されているかと思います。
なのに、いざ論文になると、簡単なことをなぜか難しい文章で書こうとしてしまいます。

これは、はっきり言って逆効果で、採点者が論文の内容を理解しにくくなってしまいます。
あくまでも、普段の仕事と同じで、「難しいことを分かり易く」を心掛ければオーケーです。

※この本は、私がプロジェクトマネージャを勉強していたときに使った参考書です。
 著者が行った実験で、文章の語尾を「ですます調」にして論文を仕上げて提出した、というものがあります。
 しかも、結果は合格しています。
 つまり、新聞やちょっと気取った技術書の文章のように難しく書くことは、全くもって無意味であることが証明されています。
 (ちなみに、この参考書の2016年度版はあまり評判が良くなさそうなので、あくまで私が使っていた2013年度版を貼っておきます)




3.もの凄く良い内容を書かなければならない?

採点基準や他の受験者のレベルがつかみにくいために、このような意識が芽生えてしまうのかもしれません。

ただ、毎年の午後Ⅱの合格率を見てみてください。
概ね、40~50%ぐらいで推移しています。
つまり、午後Ⅰまで通過できれば、2人に1人は合格できます。

さらに、午後Ⅱ試験では、試験開始~終了までの間に退出可能となる時刻(確か1時間経過後?)を迎えた瞬間、答案を提出して退出していく人達が1割程度います。
この時間内で論文を仕上げることは物理的にほぼ不可能ですので、恐らく途中退出している人達は、途中で諦めてしまった人達だと思われます。

従って、論文を仕上げた人達に絞って合格率を算出すると、公表されている40~50%よりもさらに高確率で合格できることになります。

また、記載する工夫点についても、心配ご無用です。
公開されている合格基準は、「Aランクだけが合格」となっていますので、いかにも高得点を取らなければならないように思えます。

しかし、考えてみて下さい。
スペシャリスト系試験の午後Ⅱは記述式ですが、合格基準は「60点以上」と高くありません。
また、論文系試験でも、午前Ⅰから午後Ⅰまで「60点以上で合格」ですので、「午後Ⅱだけ高得点じゃないとダメ」という合格基準にはならないでしょう。

このため、論文に書く内容は、別に採点者が「おっ、なるほど!」と思う内容である必要はありません。
一般的で凡庸な内容で全然大丈夫です。

合否を分けるのは、下記の点ぐらいだと考えています。
 ・必ず最後まで論文を仕上げること
 ・設問で聞かれていることに対する解答を書くこと
 ・論文全体で一貫性のある構成になっていること
つまり、内容は気にすることはありません。


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4.考える時間が足りない?

大問1・2のうちから1問を選択する際、及び、選択した問題の問題文・設問理解と、論文を書き始めるまでにやることは結構多いです。

この時間は削減できるものではなく、正攻法では時間短縮は難しいです。
また、試験開始後のストレスの中でこれらを行うと、結構テンパって普段勉強しているときよりも時間がかかったりします。

では、正攻法以外であればどうでしょうか。
私が実際に行ってきた方法をご紹介します。

まず、午後Ⅰ終了後、15分ぐらいすると午後Ⅱの試験問題が配布されます。
このとき、当然試験問題の中は開いてはいけませんので、周りの受験者の人達は、ボーっとして試験開始までの時間を過ごしています。

私はこのとき、試験問題を表紙から凝視しています。

すると・・・

うっすらと、1ページ目の文章が見えます。つまり、問1の文章ですね。
もちろん、表紙の紙にも、裏表に文字が書いてありますので、重なっている箇所は見えません。
しかし、ざっくりと問題文と設問文を把握できますので、おおよそどのようなテーマに関わる問題なのかが、推測できます。
(完璧には判別できません。あくまで、推測です。)

これを利用し、私は下記の手順で問題選択をしています。
 ①1ページ目の問題を推測 ※開始前
 ②問1を選択すると仮定して、論文構成を頭の中で組み立て ※開始前
 ③試験開始
 ④問1の内容にざっくり目を通し、推測との相違点を確認
 ⑤問1で「論文を書けない」という判断になった場合のみ、問2に行く
  (ここまでで試験開始2~3分以内)

 ※組み込み系の問3は最初から眼中に無し。(勉強もしない)

この方法により、
 ・問1の内容理解にかかる時間
 ・問題選択にかかる時間
 ・問1の論文構成を考える時間
が大幅に短縮できます。

また、試験開始前の時間を利用するので、得した気分になり、平常心で取り組むことができます。

もちろん、問1が全く歯が立たない問題のケースがありますので、その場合は問題選択にかかる時間が短縮されるだけになります。
万能ではないですが、一度お試し下さい。


いかがでしょうか?
論文に対して身構えていた方の苦手意識を、少しでも払拭できたとしたら幸いです。


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プロフィール

Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

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