子供を作るも自由、作らないもまた自由である②

さて、前回は子供を作らない選択も自由であり、私と嫁はこの生き方を選択したという話をしました。
今回は、そこに至った理由を書いていきたいと思います。


1.日本人のモラル低下問題

※詳しくは以前にUPした記事「もはや子供には未来が無い国、日本」で書いてますので、詳細はそちらをご参照下さい。

実感している人は多いと思いますが、ここ20年ほどの日本人のモラル低下は著しいものがあります。
道徳心の無い人間が親となって子供を産み、その子供がさらに道徳心の低い大人に成長して、また子供を産む・・・

上記の記事の中で、私は「こんな状況で子供を作りたいと考えるのは、いささか軽率だ」という内容のことを書きました。
前回の内容といささか矛盾しますが・・・あくまでも、このまま負の連鎖が止まらないと仮定した場合の話です。
将来、どこかで歯止めが効いて、モラルが少しずつ改善する可能性も当然ありますので、正解はまだ分かりません。

ただ、私が親になったとして、これからの日本で果たして自分の子供を真っすぐに育てられるか、非常に不安なことは確かでした。
昔と違い、厳しく叱ってくれる近所のおじさんや、ちょっと怖い先生もいません。
親としては子育てを補完してくれる貴重な存在だったはずですが、全て過保護な親たちが排除してしまい、学校の先生ですら今では子供・親の顔色を伺っている有様です。

そんな中、子供たちは誰からも厳しく叱られることがないため増長し続け、モラルが身に付かないまま身体だけが大人になっていきます。
正直、このような環境に自分の子供を置いて、歪んだ大人にならないわけがない・・・と。
子供を持ちたがらない人に対して、人口増に貢献せず経済発展を妨げている的な批判があったりもしますが、私から言わせればそんなことは取るに足らないことです。
私の子供が将来、あなたの子供を飲酒無免許でひき殺したり、遊びついでの集団リンチで殺したり、強姦して人生を滅茶苦茶にしたりするかもしれないリスクがゼロになるんですから。


2.経済的な問題

別に、お金が無くて大学に行かせられないとか、毎日ひもじい思いをさせてしまうとか、そういう意味ではありません。
ここで言う経済的な問題とは、「大人になったときに経済的に自立できるかどうか」という問題です。

今は仕事はありますが、重労働なのに低賃金なものが多く、働いても働いても生活が楽にならない人で溢れています。
企業はバブル崩壊の再来にビビッて、決して社員の賃金を上げようとはしてきません。

こんな中、外国人労働者の流入が加速しており、かつRPA・AI・IoTに代表されるIT技術の進歩により、仕事の数すらも少なくなりつつあります。

今は人手不足などと言われていますが、東京五輪終了後は一気に人手過剰となることが予想されます。
企業がこの五輪特需を派遣社員などの有期雇用者でしのごうとしているのは、五輪後の人員整理をし易くするためです。

外国人流入は場合によっては減衰する可能性もありますが、IT技術に関しては後退することは100%あり得ません。
それどころか、今よりもさらに自働化が進み、それに伴ってどんどん人間の仕事は少なくなっていきます。

そのような世の中で、果たして自分の子供が仕事にありつけるのか。
仕事があったとしても、普通に働いて普通の賃金を得ることができるのか。


今でこそ、親の年金に頼って生きている人が少なくない時代です。
もちろん、親が先に死にますので、確実に破綻することが見えている生活。。。
将来は年金支給額も減額されるでしょうから、年金を当てにしても生活が成り立たなくなるかもしれません。

起業家として成功したり、人間にしかできないクリエイティブな仕事で高収入を得たりできる大人に育てばいいですが、、、
そうならなかった場合、恐らく子供を持ったことを親として深く後悔することになるだろう、と考えました。


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3.人生の始まり=苦しみの始まり

「四苦八苦する」という言葉がありますが、これは元々は仏教用語から来ています。
仏教における四苦八苦とは、人間が生まれたときから誰に対しても必ず訪れる苦痛のことです。
四苦八苦の内訳はざっくり説明するとこんな感じ。
(八苦のうち①~④が根本的な苦しみを表し、「四苦」と呼ばれる)

①生苦(しょうく):人間が生きていく過程で味わう、数々の苦しみ。
②老苦(ろうく):老いによる苦しみ。身体・脳は衰えて様々な活動が制限され、容姿も醜くなっていく。
③病苦(びょうく):病による苦しみ。決して助からない病ですら、死ぬ間際まで苦痛を味わい続けなければならない。
④死苦(しく):死ぬことの苦しみ。一部の国には安楽死が許されているものの、基本的に死は想像を絶する苦痛を伴う。
⑤愛別離苦(あいべつりく):愛する人と別れる苦しみ。恋人はもちろんのこと、肉親・親友・配偶者・ペットなども死による別れは絶対に避けられない。
⑥怨憎会苦(おんぞうえく):嫌い・憎い人と会う苦しみ。職場や近所に気に食わない人がいても、顔を合わせないわけにはいかない。
⑦求不得苦(ぐふとっく):欲しいものが得られない苦しみ。地位・名誉・金・異性など、望んでも得られるとは限らず、我慢の連続である。
⑧五陰盛苦(ごおんじょうく):肉体と心が思い通りにならない苦しみ。これがあるために、他の七苦が発生しているとも言える。

生きるということは、辛いことの連続です。
それによって、楽しいことや嬉しいことが引き立つという面もありますが・・・

これらの苦しみについて、成人した大人なら大体理解できますよね。
分かりますか?
世間体を気にしてとか、両親に親孝行したいからとか、老後の面倒を見させたいからとか、できちゃったとかの心の底から下らない理由だけで子供を作る事の罪深さが。

私だって、今までの人生で数々の苦痛を味わってきましたし、これからも確実に多くの苦痛を味わうことになります。
人間の一生とはそういうものだと分かってて、敢えて自分の子供に「死ぬまで生き続けなければならない」という苦痛を味わわせなくてもいいんじゃないか・・・
私と嫁は、その考え方で話し合う前から一致していました。


以上が、私達夫婦が子供を作らなかった理由です。

産まれてくるかもしれなかった子供の将来を真剣に考えた結果、自分達が子供を欲しいという感覚だけで子供を持つには、少し荷が重すぎました。
自分達は子供を産んで良かったと思えるかもしれませんが、子供の方はこんな時代に生まれてきたくなかったと思うかもしれません。
そして、子供の方は仮に生まれてきたくなかったと思っても、その後数十年間は生きていかなければならないのです。

考えすぎ?
そうかもしれません。
それがきっと普通の感覚なんでしょう。

でも、我々は我々の価値観と信念に基づいて決めたことです。
負い目も引け目も全くありません。
まだ、どちらが正解だったのか分かりませんからね。

最後に、子供を持たない選択をした私から、子供を持つ選択をした方々に注意喚起をしておきましょう。

子育ての難易度は、昔よりも遥かに上がっていることは間違いありません。
それを認識した上で子育てをしている人はいいでしょうが、子供を産んだ後も何も考えていないような人は、この先後悔することになるかもしれません。
子供が親を殺す事件、子供が成人しても親の金に寄生といったケースも増えていますが、そういった報道も決して他人事だと思わないことです。

幸せと思われた家庭でも、崩壊するのは一瞬ですから。。。

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Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

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