社内SEからベンダーSEに転職するケースについて

今回は、社内SEからベンダーSEに転職するケースについて、両方の職業を経験した人間として、私なりの意見を書いていこうと思います。

尚、楽天やYahoo!Japanなどの内製中心にシステムを開発している企業の社内SEではなく、日本企業の大部分を占めている外注中心でシステム導入を行っている企業の社内SEを前提とします。
(今私が勤めている会社も、後者に該当します。)


<強み>

なんと言っても最大の強みは、特定の業種について高い業務知識を持っているということでしょう。

社内SEとして一つの企業に勤めた期間が長いほど、その会社の実務レベルの業務知識を多く蓄積することができます。

ベンダーSEは、1人で様々な企業のシステム開発に携わるため、その業界の一般論や汎用的な業務知識を身につけています。
しかし、実際に実務を行っている現場を目にすることは少ないため、実務は書籍で勉強したり、想像力で補完しているにすぎません。

整理すると、こうなります。
 ・ベンダーSE
  ⇒ 浅く広い業務知識を持つ
 ・社内SE
  ⇒ 狭く深い業務知識を持つ

深い業務知識を持っていれば、ベンダーSEレベルの業務知識を身に付けることはそう難しいことではありませんが、その逆は困難です。
このため、業務知識という点では、ベンダーSE一筋の人達よりもはるかに有利で、特に要件定義などの上流工程で重宝されると考えられます。


<弱み>

基本設計から結合テストの工程に関するスキルについては、ベンダーSEに大きく水を開けられていると言わざるを得ません。

これは、私がベンダーSEとして働いていた頃に一緒に仕事をした情報システム部門の人達全員に当てはまります。
また、現在社内SEとして働いている中で、これらのスキルを身に付ける機会がほぼゼロに近いということも、理由の1つです。

ベンダーSEは、様々な開発プロジェクトで成功・失敗を繰り返しながら設計やテストのノウハウを蓄積していきます。
それに対して、社内SEは開発プロジェクトは自社システムのみが対象で、かつ一度システムを導入してしまえば、その後5~10年間は再構築しません。
このため、システム開発工程を経験する機会に乏しく、かつ自分自身が設計・開発するわけではないので、必然的に開発ノウハウは身に付きません。

書籍で勉強したり、情報処理試験などを通じてある程度一般的な知識を習得することはできますが、、、
残念ながら、得た知識を実践する機会が無いので、ベンダーSEのレベルに追いつくのは容易ではないというのが実状だと思います。


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<まとめ>

個々のスキルや経験によっては、上記の限りではありませんが、、、

私の考えとしては、社内SEからベンダーSEに転職するのであれば、上流工程をメインに担当できる会社の方が、活躍の場が多いように思います。

実際に、私がベンダーSEだった頃に、大手食品メーカーの社内SEからベンダーSEに転職した方と同じプロジェクトで仕事したことがありますが、その方の業務知識は他のどのSEよりも高く、要件定義時にユーザーからも高く評価されていました。

しかし、基本設計以降で社内SEからベンダーSEに転職した人と仕事をしたことは一度もなく、他のプロジェクトでも聞いたことがありません。
元々、転職人数の絶対数が少ないということもあるのでしょうが、やはり基本設計以降では活躍しにくいという理由もあるのかもしれません。。。

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プロフィール

Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

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