社内SEの立場から見たBIツール

ビッグデータという言葉の認知度が高まるのに伴って、データサイエンティストという職業が脚光を浴びるようになってきました。

ただ、個人的には、「データサイエンティスト」という呼び名は、一見するとカッコイイように見えますが、何か薄っぺらい感じがしてイマイチだと思っています。

※そもそも、サイエンティスト=科学者なので、ITエンジニアに当てはめるのは無理があるような気がします。

・・・ムダ話はここまでにしておき

今や、社内に蓄積されたデータを分析し、今後の事業展開に活かしていくことは、競合他社との差別化を図る上で必須になりつつあります。

この取り組みに先進的な企業は、日々発生する膨大なデータをクラウド上、または専用ハードに蓄積し、BIツールや統計分析などを用いて新たな知見を発見しようと躍起になっています。

もちろん、データサイエンティストの活用も行われているでしょう。

私自身は、これまで情報系システムの構築や運用に関わったことはありませんが、前の会社でビッグデータ関連技術の研究プロジェクトにいたことがあります。

その活動の中で色々業界動向を調査していくと、ビッグデータも含めたデータ分析の業務に、BIツールの導入が広がっていることが分かりました。
このときは、BIツールを購入して触ってみることができなかったので、BIツールを使用した分析業務のイメージは掴めず仕舞いでした。

そして、現在の会社に転職後・・・

当社でも、私が入社する約半年前にBIツールが導入されておりました。
が、どのように活用されているのかを上司に聞いたところ、「一度も使用されていない」という素晴らしい返事が返ってきました。

そのときは、私も入社したてで理由が良く分からなかったのですが、次第に理由が明らかになっていきました。

スポンサーリンク


入社して2週間後、、、

BIツールが使用されないままになっている状況を打開すべく、ベンダーによるBIツールのトレーニング会が開かれました。
(もちろん有償)

参加者は、私を含む情報システム部数名と業務部門の分析担当者でした。
このとき私もBIツールを初めて触ったわけですが、正直言ってこれは業務部門の人達にはハードルが高すぎると思いました。

例えば、分析対象テーブルからデータを抽出する際の条件や集計条件・結合条件などを指定する場合、BIツール上は日本語UIで分かりやすくしているつもりなのでしょうが、やっていることはSQLそのものなのです。
なので、SQLの知識が少しはないと使いこなせないのでは?と思いましたが、案の定、業務部門の人達はポカーンとしてました。
※正直、私も「BIツールってこんなもんなの?」って感じで、拍子抜けしました。

また、当社の場合は情報系システムがそもそも無いので、どのシステムのどのテーブルにどんなデータがあるのかを整理して一覧化しておかないと、分析対象のデータを見つけることすら困難ですが、当社にはそのような一覧資料は存在しません。

つまり、せっかく鳴り物入りで導入したBIツールが塩漬けになっている原因は、、、

①ある程度SQLの知識がないとBIツールを使いこなせないが、業務部門の人達にそのような人材はいない
②どのシステムのどのテーブルにどんなデータがあるのかが整理されていない


ただ、上記①・②とも、情報システム部の動き次第で解決することは可能です。

①の解決策
 ツールの使い方をサポートする。また、頻繁に使う分析条件の雛形を作成し、業務部門に展開する。

②の解決策
 どのような分析を行いたいかを業務部門より吸い上げ、使用するテーブルと項目説明を展開する。
 また、データの整理を行い、業務部門に展開する。

しかし悲しいかな、当社情報システム部門は非常に手薄で、これらの対策を実行できる余力がありません。

このため、私としては、上司に下記の提案をしてみました。
※効果は未知数ですが・・・

・当社はビッグデータを保持しているわけではないので、業務部門が分析したいデータをCSVに落として提供する。
・提供したデータの分析には、BIツールではなくEXCELを使用してもらう。


結局、BIツールは塩漬けのままですが、少なくとも分析業務は先に進められますので、今よりは全然マシかと思います。

EXCELを使った統計分析のやり方については、下記の書籍を参考に私の方でマニュアルを作成し、業務部門に展開しました。



前の会社でビッグデータの研究をしていたときに買った本ですが、まさかこんな形で役に立つとは。(笑)

ただ、今回の一件で感じたのは、BIツールを導入して業務部門に丸投げするだけでは、必ず失敗するということですかね。
そもそも、EXCELでできる分析であれば、普段使い慣れたツールを使う方が、明らかに効率はいいはずですし。

BIツールを導入するなら、それ相応のお膳立てをシステム部門として行わないと、当社のように見事に玉砕します。(結構なお金がムダになりました)

現在導入をご検討されている方はご用心を。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

ブログランキング
よろしければ、ポチっと一押しお願いします。m(__)m

ブログランキング・にほんブログ村へ
カテゴリ
よく読まれている記事
最新記事
おすすめ書籍
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

なぜ、システム開発は必ずモメるのか? [ 細川義洋 ]
価格:2160円(税込、送料無料) (2016/11/7時点)



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

絵で見てわかる RPAの仕組み (絵で見てわかる) [ 西村 泰洋 ]
価格:2786円(税込、送料無料) (2018/7/30時点)



月別アーカイブ
検索フォーム
リンク