「情報処理試験は実務で通用しない」は本当か!?

前回、情報処理試験について触れた流れで、今回も情報処理試験について書いていきます。

記事タイトルのように、
 「情報処理試験にいくら合格しようが、仕事ができるようにはならない」
と言う人は、どこの会社にもいると思います。

果たして、本当にそうでしょうか。
ちなみに、私の実感としては、「半分正しくて半分間違っている」と思います。

なぜ半々に分かれるかというと、これには勉強の仕方が大きく関係しています。

単純に、試験のための勉強をしていれば、恐らく実務に役立つことは少ないでしょう。
また、せっかく覚えたことも、試験が終わればすぐに忘れてしまいます。

具体的な事例を挙げると、私がベンダーSEだった頃にこんな事がありました。

同じ保守プロジェクトで仕事をしていた2年上の先輩ですが、ある年の春にデータベーススペシャリストに合格しました。
彼は、その前の年まで2回不合格となっており、3年越しの挑戦が実を結んだことになります。

それから約2ヶ月が過ぎた頃、担当システムでデッドロックが発生し、バッチ処理が異常終了するという障害が発生してしまいました。
当然、お客様やSIerから対策案の提示を求められました。

私はこの2年前にデータベーススペシャリスト試験に合格しており、そのとき勉強した内容から、デッドロックの回避方法はすぐに思いつきました。
そして、私はロックし合った機能の仕様を調査し、お互いのロック順を合わせるように改修する旨を、対策案として報告しました。

その対策案はすんなり了承され、実際に改修作業に入ろうと内部で打ち合わせを行った際、先輩からこんな質問が出ました。

 「デッドロックって、ロック順を合わせると回避できるの?」

私はそれを聞いて、少しの間ポカーンとしてしまいました。
デッドロックの発生原因と回避方法は、データベーススペシャリスト試験では比較的頻出する分野です。
にも関わらず、ほんの2ヶ月ほど前まで勉強していた内容を、元々理解していなかったか、もう忘れていることになります。

合格に向けて3年間努力し続けた結果がこれでは、非常に勿体無いです。
資格というのは諸刃の剣で、合格すれば周りからの評価が上がりますが、その後、実力が伴っていないことが知れると、かえって評価を下げることになってしまいます。

恐らく、こういったことが様々な現場でちょくちょく発生するため、情報処理試験の勉強と実務は関係ないといった意見が、後を絶たないのだと思います。

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では、実務に活かす為の勉強とは、どのような勉強方法なのか。

一言で言えば、試験のための勉強とは真逆で、実務のための勉強をした場合は、実務の役に立つと断言できます。

例えば、私は中・高・大学とハンドボールをやっていましたが、その頃によく言われていた言葉が、
 「練習のときは試合を想定して練習しろ」
でした。
(スポーツをやっていた人は、一度は言われた経験があるでしょう)

これを勉強に当てはめると、
 「勉強するときは実務を意識しながら勉強する」
となります。

私はデータベーススペシャリスト試験からこのことを意識して試験勉強するようになり、以降の試験は全て一発合格してきました。
(運が味方したのもありますが・・・)

日々の仕事の中で、勉強したことをできるだけ使うことを意識するだけで、単純な知識で終わらず、ノウハウ・技術として身につくようになります。

結果として、試験本番でも日々の仕事を思い浮かべて解けるようになり、相乗効果が得られますので、興味のある方は是非試してみて下さい。


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プロフィール

Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

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