システムアーキテクト試験の論文対策

情報処理試験の秋季試験が近づくにつれ、「システムアーキテクト 論文」という検索ワードで当サイトへアクセスされる方が増えているようです。

たぶん、検索でヒットしているのは、
 「システムアーキテクトなどの論文試験の苦手意識を払拭する」
という記事かと思われます。

論文試験の場合、やはり誰しも鬼門と考えるのは午後Ⅱの論文でしょう。
論文試験は、
 ・システムアーキテクト
 ・プロジェクトマネージャ
 ・ITストラテジスト
 ・システム監査
がありますが、試験の難易度やSEのキャリアパスを鑑みた場合、殆どのSEにとってシステムアーキテクトが最初に受ける論文試験になると思います。

私にとっても、最初に受けた論文試験はやはりシステムアーキテクトでした。(2010年のことです)
元々、入社以来ずっと業務システムの要件定義・設計を担当していましたので、キャリアパスを考えても順当かと思います。

で、ご他聞にもれず、午後Ⅱの論文で「一体どんなことを書けばいいのか」よく分からず、書籍で合格論文を読んだり、ネットで情報を集める毎日でした。

参考書でよく書かれていた論文対策は、
 ①過去問で2~3本論文を書いて用意しておく
 ②論文作成に使える汎用的な文章をモジュールとして用意しておく

といった内容で、システムアーキテクト試験を受験したときはこれらを実践して臨んだものでした。

さて、結論から言うと、これらは意味があったのか・・・

正直、ほとんど意味はありませんでした。(笑)

事前に論文を書いたりモジュールを用意しておいたとしても、それらが元にした問題は所詮は過去問に過ぎません
過去問と類似したものが出題されるような試験であれば非常に効果的ですが、いかんせん情報処理試験の論文試験は、毎年全く違う論点で出題されます。

ということは、①や②がそのまま使える部分はあまり無い上に、なまじ事前に用意してきていると、全く前後の文脈と合わないのに無理して準備モジュールを使おうとしてしまうものです。

結果、全体として一貫性の無い論文ができてしまったり、かえって時間がかかってタイムアップになったりするケースが往々にしてあります。

スポンサーリンク


では、私が実践してきた論文試験対策とは何か。

①過去のシステム開発経験から、特に自信のあるプロジェクトを2つ選ぶ
 恐らく、直近の2プロジェクトが記憶にも残っていて、論文を書きやすいと思います。
 現在進行形のプロジェクトでもいいですが、できれば完了したプロジェクトが望ましい。

② ①で選んだ2プロジェクトについて、「論述の対象とするシステムの概要」を用意しておく
 問題選択を済ませたらすぐに記入することになるので、記載内容は暗記しておく。

③準備モジュールは、設問アで自身の立場とプロジェクト内での役割を説明する文章のみ用意
 1~2行ぐらい。これぐらいなら覚えられるでしょう。

④参考書などで、過去問の合格再現論文に目を通しておく
 あくまで参考程度に。
 設問に対する答え方や、全体の一貫性などを確認。

こんな感じで、大したことは特にやっていません。

論文試験対策で最もやってはいけないことは、応用しなければならないことに対して暗記で対応しようとすることです。
例えば、②・③なんかは書く内容が決まっていますので、暗記の方が効率的です。

しかし、④のような内容や練習のときに書いた論文を暗記しても、そのまま使えることは有り得ません。
かえって応用が効かなくなり、頭が真っ白になる危険があります。

あくまでも、対策の基本となるのは、経験してきたプロジェクトで設計思想まで踏み込んで考えることです。
そうすれば、大抵の問題に対して自然と解答が浮かぶものです。

また、問題文もちゃんと読めばヒントが満載です。

私が受験した2010年で選択した問2「システム間連携方式について」を例に挙げます。
私は食品卸売業の販売管理システムや基幹システムの構築に携わっていて、他システムとのデータ連携は多々ありました。

このとき私が取り上げたデータは、問題文にも書かれている「在庫情報」です。
私が担当していた販売管理システムの他に、倉庫で使用されている物流システムが別に存在しており、その物流システムから在庫情報をもらって在庫数を合わせたい、という要件がありました。

ただ、リアルタイムに在庫数が合っている必要はなく、1日数回の発注業務の時点で合っていればいいという要件でしたので、採用したシステム間連携方式としては「ファイル転送」とした旨を記述しました。
この「ファイル転送」という言葉も、問題文に書かれているものをそのまま使っただけです。

以上のようなことをもとに、私が論文を完成させる手順をご紹介すると、
 (1)設問ア・イ・ウで問われていることを確認する
 (2)問題文で使えそうな言葉が無いか探す
 (3)それぞれの設問でどんな内容を書くかを決める
 (4)全体でどのような流れにするかを決める
 (5) (3)で決めた内容を全体の流れに合わせて微調整する
 (6)制限文字数を超えるように肉付けする
という感じになります。

しかし、論文試験の難しいところは、自分が経験してきたプロジェクトと問題文があまりにもかけ離れている場合は、お手上げという点です。
ある程度は、作り話により対応もできますが、問1~3の中で1問も手が出せないというケースも残念ながらあります。

私の場合は論文試験は全て1回で合格してきましたが、かなり運が良かったと思います。
実際、過去問を見ていて問1~3のどの問題も解けない、という年もありましたし。

なので、初回受験で論文試験に歯が立たなかったとしても、翌年の問題なら労せず解ける可能性もありますので、諦めずに合格を目指して頑張ってみて下さい。


還元率の高いポイントサイトで、ハイペースでポイントが貯まります ポイントサイトのポイントインカム

獲得ポイントの高いアンケートサイトで、効率的にポイントが貯められます infoQ新規会員登録

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

検索フォーム
ブログランキング
よろしければ、ポチっと一押しお願いします。m(__)m

ブログランキング・にほんブログ村へ
カテゴリ
よく読まれている記事
最新記事
おすすめ書籍
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

なぜ、システム開発は必ずモメるのか? [ 細川義洋 ]
価格:2160円(税込、送料無料) (2016/11/7時点)



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

絵で見てわかる RPAの仕組み (絵で見てわかる) [ 西村 泰洋 ]
価格:2786円(税込、送料無料) (2018/7/30時点)



月別アーカイブ
リンク