中小企業診断士の知識

経営方針を正しく理解し、その方針に沿ったシステムを企画することは、情報システム部門に求められています。

これまでのように、業務部門からあがってきた要望を吸い上げ、その要望をシステムベンダーに横流ししていれば良かった時代は、もやは終わろうとしています。
(恐らく、そのような情報システム部門は、今後規模を大幅に縮小されたり、お取り潰しになっていくと思われます。)

代わりに、社内SEには、システムと業務の両面に熟知し、業務改革や業務改善を情報システムの見地から推進する能力が必要とされています。

この能力を身につけるための前提として、経営層のように、会社を俯瞰的かつ部門横断的に分析できなければなりません。

その一助として、私は中小企業診断士の知識が有効だと考えています。

私自身は、ベンダーSEだった頃に、中小企業診断士の勉強を3年ほどやりました。

試験合格を目指すとなると、SEに関係の無い分野を勉強しなければならないので、非常に広範囲の内容を勉強する必要があります。
このため、大半の人はスクールに通っているそうです。

ちなみに、私はスクールに通うお金も時間も無かったので、参考書を頼りに独学で勉強していました。
が、試験結果は下記の通り、不合格でした。。。
 <1回目>
  1次試験 : 合格
  2次試験 : 不合格
 <2回目>
  1次試験 : 免除
  2次試験 : 不合格

※1次試験の免除は1回だけなので、次回また1次試験の内容を勉強しなきゃいけないことを想像すると、心が折られました。

つまり、試験合格をゴールとすれば、かなりの負担を強いられます。
しかし、社内SEとして必要な分野だけを勉強する、というのであれば勉強範囲はかなり限定されます。

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以下は、中小企業診断士試験の出題分野です。
各分野ごとに、400ページぐらいの参考書が1冊出ているぐらいのボリュームです。
 ①経済学・経済政策
 ②財務・会計
 ③企業経営理論
 ④運営管理
 ⑤経営法務
 ⑥経営情報システム
 ⑦中小企業経営・政策

これらを、社内SEに必要かどうかという観点で切り分けていくと、以下のようになります。

①経済学・経済政策
 マクロ経済・ミクロ経済に関する経済理論。勉強不要。

②財務・会計
 簿記や財務諸表分析など。超重要
 簿記2級までの内容を理解していると、比較的取り組み易い。

③企業経営理論
 経営戦略・組織編成・マーケティングなどの理論。超重要

④運営管理
 製造業の工程や工作機械に関する知識、及び小売業の店舗販売に関する知識。自社の業種によっては重要。

⑤経営法務
 企業経営に関する法律知識。さらっと目を通すぐらいでOK。

⑥経営情報システム
 基本情報技術者試験ぐらいのレベル。
 あえて勉強し直さなくても大丈夫だと思うので、不要。

⑦中小企業経営・政策
 中小企業の経営実態や中小企業向け政策など。不要。

ということで、かなり分野は絞られました。
このボリュームでしたら、特にスクールに通ったりする必要もないかと思います。

尚、勉強する際は、2次試験の過去問についても勉強することをお勧めします。
というのも、2次試験は事例問題となっており、様々な事例を通して、より実務的な知識を身につけられるからです。

興味のある方は、試験合格は別として、勉強だけでもしてみてはいかがでしょうか。

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プロフィール

Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

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