RPAを導入してくれたおかげでこっちの仕事がラクに

300万円かけて、『RPAを1年間利用できる権』(スタンドアロン版)を購入した当社の営業部門。
一応、PCへのインストールは来週早々に行う予定になっており、色々と自動化をやってみようとしているんだとか。

まぁ、現場の人達に話を聞いてみると、盛り上がっているのはただ一人だけ。
そう、件の営業本部長です。

この温度感の差が悪い方に向かわなければいいのですが・・・

RPAに限らず、この営業本部長は色々なものをシステム化しようとしているらしく、その検討やベンダー調整などで現場担当者が疲弊しているんだそうです。
既に彼の部下で退職者も出てきており、残った人の中にも「もうあの人にはついていけない!」となぜか私にグチをこぼす人がいたりするほど、部門内に不満が堆積しているようです。

なんか、昔いたITコンサル出身とかいうコイツと同じような道を辿っているような気がします。
システム化を推進するのは賛成なんですが、何でもかんでも簡単にすぐできると思っていて、部下を振り回すあたりが・・・

営業マンとして叩き上げで修羅場を潜ってきたはずなのに、人間って、地位を得たとたんに現場の人の都合は見えなくなってしまうのでしょうか。
自分にも同じ立場の時代があったはずなんですがねぇ。


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話が逸れてしまいましたが、RPAに話を戻しましょう。

営業部門がRPAを購入してからというもの、実は私の作業にも良い副次効果が出ています。
それは、しょうもないツールを作らなくても済むということです。

例えば、あるデータとあるデータをくっつけて1ファイルとして加工するツール(つまりはVLOOKUPに近いもの)とか、あるデータを集計するツールというようなやつです。

こういった要望については、基幹システムから出るデータならBIツールで定義を作ってあげたり、またはマクロを組んであげたりして対応してきました。
ただ、正直こういう作業も飽き飽きしてるんですよね。(苦笑)
マクロをやり始めたばかりの2年ほど前ならまだしも、今なら片手間でできるような作業ですから、何のスキルも身に付かないですしねぇ。。。

しかし、RPAを購入を決めてくれたおかげで、こういった要望に対しては「せっかくRPAを買うんだから、RPAで試しに作ってみたらどうですか?」「これはRPAでもできますね。練習がてらRPAで組んでみては?」という提案が成立するようになりました。
なので、角が立たずに嫌な作業を断ることができ、まだRPAは稼働していないのに、既に私の工数削減が実現されました。(笑)

正論ですよね?
RPAで色んな自動化パターンを試して色々なノウハウを蓄積してもらった方が、長い目で見れば業務部門のためにもなるわけですし。
そして、早くノウハウが蓄積されれば、それだけ本部長もウハウハになるわけですし。(笑)

まぁ、それによって野良ロボットらが乱立するようになるかもしれませんが、システム部が管理するわけじゃないからそんなこと知ったこっちゃありません。

物は考えよう、物は言いよう、ということですかね。
おかげで、最近中断していたAIチャットボットの研究も再開できそうです。

こんな感じで、本部長が盛り上がっている今の状況を上手く逆手にとって、面倒な作業はできるだけボールを投げ返すようにしていこうと思います。


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ベンダーの口車に乗せられてRPAに過度な期待を寄せるのは禁物

昨日のこと。。。

当社で来週から稼働するRPA製品の購買に関わった営業部長さんと、トイレでばったり会って連れションしていたときのこと。
(そこまで詳細に言う必要は無いか・・・)

私:    「いよいよ来週からですか。でも、値段の割にあっさり稟議通りましたね。」
部長さん:「元々、会長と本部長が導入したいって言ってきた話ですからね。」
私:    「聞くところによると、すごい入れ込みようだとか。」
部長さん:「いや~、そうなんですよ(汗)。色んな期待を口にされる度にこっちはギクリとしてるんですけどね。」
私:    「ハハハ。RPAをAIだって言っちゃうぐらいですから、もはやRPAで何でもできると思ってるかもしれませんね。」
部長さん:「ホントにそんな感じですよ。何とか他社と同じ轍を踏まないようにしないととは思ってるんですが・・・」

RPA製品を選定して買った本人が、この温度感ですからね。(苦笑)
ちなみに、この営業部長さんはITベンダー出身で、営業部門の中ではSalesForceを導入したりなんかして、IT化の企画もやってらっしゃる方です。

ところで、日経ITPro改め日経xTECHに、こんな記事がありました。(サイト名が変わりました・・・)

「RPA導入で必ずぶち当たる、「テストはどうする?」の壁」
http://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00137/022200002/

ちょうど、前々回に触れた異常系パターンをどれだけ組み込めるかという話とつながります。

どのベンダー営業も、「プログラミングをやったことが無い人でも簡単にできますよ~。」みたいなことを言います。
もしくは、「当社の新人にやらせたら、一日で作っちゃいましたね~。」とかね。
確かに、これに噓は無いでしょう。
正常系のみに限って言えば、ですけど。
つまり、この部分をベンダーの営業は伏せて売り込みに来ているのです。

私がVBAで作った自作PRAもそうですが、とかくRPAというものは動作が頻繁に停止します。

・画面に不正な値を入力した
・ポップアップダイアログが出て、OKを押すまで先に進めない状態になっていた
・特定の条件化のため、更新ボタンが表示されていなかった
など・・・

なので、これらが発生しないように、以下のようなことを実装しなければなりません。

・事前に全件&全項目入力チェックをする
・ポップアップが出るタイミングを把握し、OKを自動クリックする処理を組み込む
・更新ボタンが表示されているか、活性状態になっているかを、自動操作中にチェックする


以前、RPAベンダーのデモに営業部門と一緒に参加したときのことです。

営業本部長:「このレベルの処理を作るのに、どのぐらいの期間がかかるんですか?」
ベンダー  :「1日程度あれば作れます。」
営業本部長:「なるほど。たみおとさんが作るとしたら、どのぐらいかかりそうですか?」
私      :「3日はかかると思います。」
営業本部長:「たみおとさんほどの職人が作っても3日かかるものを素人が1日で作れるとしたら、これはイイですね。」
私      :(1日ねぇ・・・)

私は当然、異常パターン実装込みの開発期間を答えました。
ちなみに、正常系だけなら1日でも実装可能です。
果たして、このときのベンダー回答は、異常系パターン込みだったのでしょうか・・・

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もう一つ、日経xTECHでこんな記事を見つけました。

「RPA、早くも失速の危機?」
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/column/14/346926/032900908/

ちなみに、これは2017年3月31日の記事です。
なので、1年前には既にこんな危惧が囁かれていたということになります。

BizRoboを提供するRPAテクノロジーズ社の話を取り上げているです。
この中で、大角社長は同社に寄せられる問合せについて「RPAに対する誤解を含んだものが少なくない」と答えており、その代表例として下記のようなものを挙げています。

・既存の業務をそのままソフトウエアに置き換えるだけで済み、業務の見直しは必要ない
・RPAシステムを導入すればうまくいく


このため、「RPAは役立たず」という烙印を押されないよう、RPAエンジニアを育成し、正しく導入できるような支援体制を整えていくんだそうです。
(まぁ、1年前の話ですが)

大変ですねぇ、日本の経営者は馬鹿ばっかりだから。(呆)

全社的な業務改革や取引先との交渉を自ら推進して、そもそも不要な業務を失くしていくことが先に来ないといけないのに。
それらを放置、または現場に丸投げしといて、「とりあえずRPAで色んな自動操作ができるようになるから人件費減るよね」程度の脳みそしかありませんからねぇ。。。

各PCにインストールして使うスタンドアロン版だと、システム部を介さなくても業務部門で要望が上がったときにすぐにロボットを作れ、スピーディーに自動化が実現できるメリットがあります。
しかし、業務担当が思い思いにロボットを作っては放置する野良ロボット問題や、あるいは他の人の了承を得ずに勝手にロボットの内容を書き換えてしまう問題が起こります。

サーバ版だとこの問題は解消されますが、誰がロボットの管理とメンテをするのか、という新たな問題が発生します。
仮にシステム部がロボット管理・メンテを行うとすると、様々な業務部門から寄せられる要望に集中的に対応しなければならず、そこがボトルネックとなって自動化の実現が遅くなります。
なので、サーバ版にしてしまうと、システム部がマクロを作って提供するのとスピード感は殆ど変わらず、かつマクロの方がかゆい所まで手が届くので、あまりサーバ版の存在価値は無いと私は考えています。
もちろん、マクロを内製できないような会社であれば、話は別ですが・・・

また、RPAがUIベースで自動化処理を組めるとは言っても、ドキュメントを残さないといけないのはプログラミングと同じ。
各プロセスをどういう意図でそこに組み込んだのかを整理しておかないと、他の人がメンテできませんし、作った人が退職してしまったらブラックボックスになってしまいます。

現在の当社の状況を見る限り、冒頭の営業部長さんも危惧していましたが、RPAが稼働しても他社と同じ轍を踏みそうな気がしています。
ただ、私は失敗こそ色々なことを勉強するチャンスだと思っていますので、敢えて彼らが失敗する様子を静観してみようと思います。

いや、決して他人が炎上する様を見てメシウマな感じになるってわけではありませんよ。(笑)

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小規模ITベンダーを襲う改正派遣法

今から2年半ほど前の2015年9月30日、労働者派遣法が改正されました。

その時点では、すぐに影響が出るのは一般労働者派遣事業を行っている企業、つまり通常の人材派遣会社のみでした。
一方で、中小ITベンダーのように特定労働者派遣事業を行っている企業は、近々で業績に影響が出るような改正内容ではありませんでした。
もっとも、派遣法改正により労働局の見せしめ監査が行われましたので、たまたま対象となったITベンダーのいくつかは事業停止命令などを受けていましたが。

※ちなみに・・・
  一般労働者派遣事業 : スタッフ登録された人を派遣する
  特定労働者派遣事業 : 自社で直接雇用している社員を派遣する

ただ、2018年9月30日に改正派遣法が施行3年を迎えるにあたり、ついに中小ITベンダーも他人事ではなくなってきました。
それはなぜかと言うと、新しい派遣法では、特定労働者派遣事業が届出制から許可制に改正されたからです。

これは、改正後間もなくUPした記事でも触れました。

ただ、あの頃は「経過措置」が設定されていました。
このため、施行から3年間、つまり2018年9月30日までは許可を受けなくても特定労働者派遣事業をそのまま継続できたので、すぐに業績に影響が出ることはありませんでした。


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ところが、そのタイムリミットである2018年9月30日を半年後に控え、そろそろ許可申請の準備に入らなければならない時期になってきました。

許可を受けるにあたり、小規模事業主で一番キツイのは、やはり資産要件でしょう。
(詳細な要件は、興味がある方はググって頂ければ沢山出てくると思いますので、そちらをご参照下さい。)

これにより、小規模で社員を細々と派遣してきたベンダーは、許可を受けられなくなり廃業に追い込まれます。

そして、この会社を協力会社としてきたベンダーについても、要員調達ができなくなり、その上のベンダーへの派遣ができなくなります。
(もともとこれは多重派遣で違法なのですが)

で、さらにここを協力会社としてきたベンダーについても、やはり要員調達ができなくなり、今まで受注できていた案件に手が出せなくなります。

SI業界はITゼネコンと揶揄される多重下請構造で成り立っていますから、小規模の会社が潰れるという事態は、中間の中小ベンダーにも連鎖的に波及してしまうのです。

ただし、ピラミッドの頂点に位置する大手SIerだけは話は別です。
ここは、選択の自由度が高いですから、現在取引しているベンダーが廃業や縮小になったとしても、別のベンダーを協力会社とすれば良いだけなので、あまり影響は無いでしょう。
(まぁ、大手SIerは、SI市場の縮小という別の死活問題を抱えているわけですが・・・)

Xデーを迎えて数ヶ月経ったとき、どれだけのベンダーが生き残れるのか。。。

正直言っていいですか?
今からワクワクが止まりません。(笑)

ゲス野郎と蔑まれても構いません。
なんたって、派遣法改正は私がSI業界を転職先に選ばなかった理由の一つですからね。


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プロフィール

Author:たみおと
36歳にして社内SEに転職しました。
ベンダーSE・社内SEどちらの方が記事を読んでも、ご参考になる体験談をUPしていきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。

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